雑木林の博物誌 2 虫たちの祝宴
樹液に集うミヤマクワガタ、オオムラサキ、スズメバチ、ルリタテハetc、クマゼミの羽化、ホソヒラタアブの交尾、珍蝶ヒサマツミドリシジミとの急接近、食うか食われるかの生存競争―。早春から梅雨明けの雑木林を舞台に繰り広げられる虫たちだけの饗宴を辛抱強く狙い続けた著者による“決定的瞬間”の数々。
はじめに 雑木林の合奏協奏曲 大屋厚夫
ギフチョウの博物誌
ユウスゲを喰らうフサヒゲルリカミキリムシ
緋縅の鎧・ヒオドシチョウ
ゆらめくホタル合戦
珍蝶・ヒサマツミドリシジミ
擬態――目立つ戦略/隠れる戦略
究極の変身・鳥糞になりきる
生きた宝石・タマムシ
四段階の威嚇・メンガタスズメ
蜂に擬態? オオスカシバ
虫糞ハムシか屁糞カズラか
ホソヒラタアブの停止飛翔
セミの歳時記
雑木林のセミ時雨
虫の息
芳香を放つカメムシの仲間
雨露に集まる常連たち
カブトムシの角は